TUKI・ジーンズ:FRISCO

TUKI(ツキ)のジーンズ、FRISCOです。

デザイナーズ系クラフトデニム第2弾!TUKI(ツキ)のFRISCOです。

このTUKI(ツキ)というブランドを知ったのは、僕がSOMET(ソメ)を購入したZEELで色々物色していた時でした。
いろいろ見ていると、ふと目に止まったのがこのTUKI(ツキ)のジーンズでした。
まず特徴的なバックポケットやレザーパッチ、裾の処理に目を奪われました。
そして説明に目を通すと、デニムは岡山に次ぐ第二のデニム生産地として知られる広島の備後産で
縫製は本場岡山だと言うではないですか!
TUKI(ツキ)についてはなんせ情報があまりないので謎が多いブランドなのですが、思い切って購入してみました(笑)

TUKIについてちょっと調べてみたんですけど、あまり詳しい情報がなく現段階ではほとんど謎です(笑)
ただ、2004年よりスタートした「原田服飾研究所」という岡山のメーカーが手掛けているという事は分かりました。
代表でデザイナーの原田氏は、某アパレルで10年勤めた後、独立開業し「原田服飾研究所」を立ち上げたそうです。
また、原田氏は無類の車好きで、そういったものも服作りにも反映してるらしいです。
「たそうです」「らしいです」・・・そうなんです。ほとんど分かってないんです(笑)

しかし、原田服飾研究所とはまた凄いネーミングですよね。
TUKIというブランド名もそうですが、ネーミングセンスの時点で他の追随を許さずぶっ飛んじゃってますね。




TUKIのジーンズのディテールは実に面白いものがあります。

まず、ボタンは無刻印、リベットはラングラーのようなラウンドしたスクラッチレスのリベット。と一見シンプル。
しかし、ボタンの裏蓋は黒塗りだし、リベットは裏側(スクラッチレス/逆打ちなので厳密には表側)
にラングラーのようなUFO型リベットではなくLeeのように凸部分を潰してあるリベットを採用している。
一見ただのラングラー風のスクラッチレスリベットと思いきや、Leeのテイストも取り入れている。

革パッチは植物系なめしでホワイトに仕上げたソフトな質感の馬革。
ブランド名である、TUKIとマーク(花?)が入ります。
驚くのはそのデカさ!
先日アップしたトイズマッコイのlot.555もかなりの大きさだと思っていたが、こいつはそれ以上!

そしてTUKIのジーンズの最大の特徴と言えるかもしれないのが、右バックポケット。
まず白く見える部分は革ではなく線帆布です(画像3段目の真ん中)
この線帆布は岡山で古くから創業しているコダワリの織布工場のもので、
未防縮につき洗うと風合い良くポケットに皺が入るみたいです。
一応、突っ込んでおきますが、「NAME」、「BLOOD」ってここに名前と血液型を書けと言うのでしょうか?(笑)
まぁ、それは置いといて(笑)線帆部分なのですが、デニムの上に縫い付けてあるように見えますが実は全然違います!
その全く逆で線帆布の上にデニムが縫い付けてあるんですよ。
通常のポケットとしての機能はもちろんですが、線帆布部分の下のデニムは二重構造になっています。
そして画像では見え辛いかもしれませんが、中央に独特なステッチ(黒)が通ってます(画像3段目左)
しかもこのステッチ、ただの飾りステッチではなく二重ポケットの仕切りになってるんです!
要するにまず線帆布がベースとしてあって、
まず線帆布より上に見える部分に生地の端部分(耳)を使って折り返して縫製(画像3段目右)
そして線帆布より下に見える部分にはステッチで仕切ったデニムを、残り80%程のポケットの形で縫製。
(線帆布部分の上と下のデニム部分は繋がっていません)
いやはやとんでもなく凝った作りのポケットになっています。正直これには感服致しました・・・
僕はデザイナー原田氏の車好きが高じてこういった仕切りありの二重構造ポケットを思いついたのではと予測しています。
仕切りありの二重構造ポケットはレンチやドライバー等の工具を入れるためのものなのではないでしょうか?
でもそれをデザインとしても成立させてしまうセンスに脱帽です。
原田服飾研究所、そしてTUKI恐るべしです・・・

そしてTUKIのもう一つの特徴と言えるのが裾の処理でしょうか。
まずは画像を見て下さい。
一見、細い幅でロールアップしているように見えるのですがそうではなく、これがオリジナルの裾処理なんです。
この裾処理を僕は勝手に「逆チェーンステッチ」と名づけたのですが(笑)
裾を通常とは反対側(表側)に折り返して、
更にステッチはチェーン側が表(見える側)に来るように縫われています。
こんなこと今まで誰が思いついたでしょうか?
って言うか、思いついたとしてもやるでしょうか?(笑)

最後にもう一つ付け加えておきたいのが、TUKIの縫製仕様について。
テンションが掛かり破れやすい箇所はかなりステッチのピッチが細かくとられています(本縫いですが)
4段目真ん中の画像を見てもらえれば分かるかな〜?微妙ですね(笑)
画像の部分の他にも、股の縫い合わせ部分やポケット縁(1段目真ん中の画像)、
ベルトループ等にも同様の縫製がされています。
生地が重なる巻き縫い部分に至っては表側からは見えない片側ダブルステッチ仕様になっています。
また、裾はインシームは平行ダブルチェーンステッチ、アウトシームは二重チェーンステッチになっています。
こういった細かいステッチワークも大きなポイントではないでしょうか?
ただのデザインジーンズではなく、ジーンズ本来の丈夫さ、
長年穿けるという実用性にもしっかりと気を配っている証拠です。


TUKI(ツキ)のジーンズははこの箱に入って届けられました。


TUKI・ジーンズ:FRISCO|の〆

マジで面白いです、TUKIのジーンズ。
一見、シンプルですがそれはとんでもない誤解!
仕切りありの二重構造ポケットといったギミックもそうですが、細かいステッチワーク等
そこには制作サイドのコダワリがしっかりと息づいてます。そして全てのディテールに意味があるんです。
しかもそういったコダワリのディテールがデザインジーンズとしてデザインの一部に溶け込んでいるのだから凄い。

ついついディテールばっかりに話がいってしまいしたが(笑)最後はシルエットや生地についてです。

まずシルエットですが、けっこう細めです。
前股上を浅くして後ろ股上と差を付けたヒップハングで、ワタリから膝上までシャープにテーパード。
そして膝下辺りから裾まで真っ直ぐにしたストレートライン。
これらが細身のジーンズにありがちな窮屈感を排除。研究を重ねて開発したパターンだそうです。
僕の感想としてはSOMET(ソメ)に若干近いものがあるかな〜。
ただ、SOMET(ソメ)よりは腰周りに若干の余裕がある感じで、膝下からはTUKI(ツキ)の方がスリムかもしれないです。
実はまだ未洗いなのですが、防縮加工が施されているらしいので大体こんな感じかと思います。

次に生地ですが、SOMET(ソメ)同様、全く色落ちの予測不可能な生地です(笑)
表から見た感じは整ったキレイなデニムです。
そして見た目どおり、触った感じも凹凸のあまりないフラットな生地ですが、
裏側を見るとムラが見られるので(旧式織機で織ってるんだから当たり前か/笑)
穿き込めばしっかりタテ落ちはしてくれそうですね。

ちなみにこのTUKI(ツキ)のジーンズのモデル名であるFRISCO(フリスコ)ですが、
リーバイスが確立した5ポケットジーンズに敬意を表して、
発祥の地サンフランシスコの愛称「フリスコ」をモデル名に冠したそうです。
これはこのFRISCOが、収納機能を高めたいからといってそこでポケットを安易に増やすのではなく
仕切りありの二重構造ポケットにするなど5ポケットのスタイルを崩さず工夫している事からも分かりますね。
06.10/28




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