フルカウント(FULL COUNT)×時しらず│T1108

色落ちレポート第1回
穿き込み期間 0日
洗濯回数 合計0回

フルカウント×時しらず「T1108」のレポート第1回です。

SUFU 660の1年間という穿き込み期間のゴールが見えてきた頃、
ある条件の下、次なる穿き込みジーンズの物色を始めました。
その条件とは、後述しますが今回のレポートのテーマで重要な位置づけの、
糊付き生の状態で防縮加工が施されてること。
結論から言えば、見事これらの条件をクリアしたジーンズがこの時しらず別注のフルカウントでした。
本来ならば穿き込みの途中であるサムライジーンズの穿き込みを再開するのが本筋かもしれませんが、
1年以上の間が空いてしまってるので、
いまいち「これから穿き込むぞ」というモチベーションを奮い立たせることができなかったことと、
どうしてもやってみたかったテーマのレポートがあったのでこの新しいジーンズを穿き込むことに決めました。

というわけで、今回のレポートにはまず明確なテーマを設定しました。
そのテーマとはズバリ「洗わずに穿き込んだら色落ちはどうなる?」です。
俗に根性穿きと呼ばれてる穿き方ですね。
しかも今回のチャレンジは糊落としもしない、いわゆる生穿きです。
今まで掲示板などで「ジーンズは洗わない方が良い色落ちするのでしょうか?」といった類の質問や議論がされた時、
僕は個人的な意見としていつも「洗った方が良い」という答えを出してきました。
当サイトのコンテンツである「色落ち研究所」では、
様々な議論が交わされる洗濯に関する結論として、「全て正解」という答えを出しています。
これは個人個人で好みの色落ちが異なるので、それぞれに合う洗濯方法を実行すれば良いという考え方です。
これは今でも自分自身そう思ってますし、間違いではないと思ってます。
ただ、僕が個人的な意見として今まで「洗ったほうが良い」という答えを出してきた背景には、
やはり衣類に洗濯はつきものであり、それを怠るということはなによりもまず不潔ですし、
綿で作られてるジーンズには後々ダメージとなってそのツケを払わされることになると思ってるからです。
ましてや生穿きともなると後々書きますが、その他いろいろな弊害が出てきます。
しかし、実際今までノンウォッシュのまま洗わずに穿き込むという事を今までしたことがない僕が
「ジーンズは洗わない方が良い色落ちするのでしょうか?」という問いに
「洗った方が良い」という答えを出してしまって良いのかと考えた時、
このようなサイトを運営していながらあまりにも無責任ではないかと思ったのです。
もちろん「洗った方が良い」という答えは今までの自身の経験から導き出した答えではあります。
洗わずに穿き込んだことはありませんが、洗濯のスパンを長くして根性穿き紛いの穿き方をした事はあります。
それだけでも「洗った方が良い」という答えを出すには自分の中で十分説得力があったと思ってます。

が、考えて下さい。
僕が「洗った方が良い」という答えを導き出したその理由の中に色落ちに関係したものがあるでしょうか?
不潔だとかダメージが云々というのは、言ってしまえば色落ちには直接関係のないことです。
正直、質問の答えになってないんですよね。
「良い色落ち」というものに基準はありませんし、もちろん感じ方に個人差(好み)はあります。
ですので一概にこれが良い色落ちという定義はできませんが、
少なくとも僕自身がどう思うかくらいは答えられないと、安易に答えを出せないと思ったんです。
ですので今回、「洗わずに穿き込んだら色落ちはどうなる?」
という趣旨を軸にレポートを展開していこうと考えました。
確かに洗濯機がまだ存在しなかったような時代(特に1920年代以前)のヴィンテージジーンズには
芸術品のような素晴らしいアタリやヒゲが刻まれたものもありますし、
そういったものを求めてる方にはやはりこのレポートは一つの答えとして有意義だと思うのです。
そして色落ちということをメインテーマにしながらも、
ダメージ云々というのも実際に洗わず穿き込んでみて確かめようじゃないかと思ってます。

そこで今回のジーンズをセレクトする条件のである防縮加工が施されたって話に戻りますが、
洗わずに穿き込むという事はつまり、ファーストウォッシュの役割である縮ませるという行動がとれないわけです。
今回のテーマは「洗わずに穿き込んだら色落ちはどうなる?」ということではありますが、
それはなにも永遠に〜ということではなく、
あくまで生の状態からなるべく洗わないで穿き込むという意味であり、いずれは洗うことになるわけです。
汚れや臭いが酷くなってどうしようもないとか、ダメージが酷くなってリペアに出さざるを得なくなってしまったとか、
(当たり前ですが、普通リペアショップは汚いジーンズは受け付けてくれないんですよね)
今から考えられるだけでも不可抗力的な「洗わざるを得ない」状況はいくつかあります。
その事実上のファーストウォッシュがいつになるかは現段階ではなんとも言えませんが、、
その段階で縮んでしまっては、そこまでせっかく刻んできた皺や癖の位置がズレてしまいます。
それはそれで「洗わずに穿き込んだら色落ちはどうなる?」
というテーマの答えの一つではあると思うのですが、
それはまた次回があればチャレンジするということで、ビギナーである今回は避けたいところでした。
それと当たり前ですが、大きく縮みが出るジーンズですとサイズがその分大きく作られてるわけですよね?
そういったウォッシュ後に大きく縮みが出るジーンズを洗わずに穿き込むという事は、
その縮む分を上乗せされた体型に合わないブカブカのサイズをそのまま穿くという事になってしまいます。
今回は汚れや臭いが酷くならない限りは外出時も穿くつもりですので、
ブカブカのサイズでは見た目がどうかなとも思いますし、これも避けたい理由の一つでした。
今後「洗わずに穿き込んだら色落ちはどうなる?」というテーマでレポートする機会があったら、
室内(自宅の自室内)でのみ穿くなどして対応したいと思っています(近いうちこの実験もやるかも)

話が長〜くなりましたが、そこで防縮加工というわけです。
防縮加工が施されていればウォッシュ時の縮みは最小限に抑えられますし、
洗ってない段階でサイズ感もほぼウォッシュ後と変わらないわけですから
上で書いたいずれの条件もクリアできます。
そしてその条件を元に実際いろいろ物色してみたのですが、これがあんまりないんですよね。
防縮加工はもちろんなんですが、
できればリーバイスタイプ、さらに言えばXX系のジーンズが良かったんです。
XXタイプといってもシルエットにはそこまで執着してはいませんが、
やはり色落ちした後の姿も含めて外観やディテールは圧倒的に501XXタイプが好きなんです。
擦り切れ色落ちする綿糸や隠しリベットのアタリ、表情が変化する革パッチなど、
リーバイスタイプのレプリカでも501XX系のジーンズでしか味わえないポイントってのはけっこうあります。
みなさんご存知でしょうが、
501は誕生から現在まで100年以上シュリンクトゥーフィットを貫いてるジーンズですから、
それ系のものを探すと自動的に未防縮ってことになってしまうんですよね。

「う〜ん、困ったな〜」と半ば諦めモードに突入し掛けていた時、
運良く絶好のタイミングで見つけたのがこの時しらず別注のフルカウントです。
この時しらず別注のフルカウントですが、そのT1108という品番からも分かるように、
フルカウントの定番でXX系のディテールを持つスリムストレート「1108」をベースに、
若干股上を深く、ワタリを太目にしながらも、
ヒップとウエストはシェイプし、特有のテーパードを抑えた
独特のオリジナルシルエットを別注したものということでした。
実際、穿いてみるとこれがまた素晴らしいシルエットなんですよ。
今まで穿いてきたジーンズの中で最も好きなシルエットのジーンズかもしれません。
腰周りのもたつきもなくテーパードも抑え目な若干細身のシルエットと言えると思いますが、
変にタイトすぎないんですよ。まさに絶妙なさじ加減とでも言いましょうか。
よく考えられたシルエットだと思います。
これならXX系のジーンズからでもそこまで違和感なく移行できますし、
合わせる靴もブーツでもスニーカーでもどちらでもいけます。
感じ方に個人差はあると思いますが、
今まで「日本人に〜」と謳ったジーンズもたくさん穿いてきましたが、
それらと比べても自分的には最もしっくりきたシルエットでしたね。
というわけで、試着して購入したわけではないのでシルエットに関しては嬉しい誤算だったのですが、
僕にとってこのフルカウント×時しらずをセレクトした最も重要な部分は、
先ほどから書いてるように生地に防縮加工が施されてるってことでした。
以前、掲示板で聞いた話ですが、
デザイナーズ系ジーンズの世界では生のまま洗わずに穿き込むことが推薦されてたりするようなんです。
理由は分かりませんが、シルエットをなるべく崩さないためといった理由からでしょうか。
時しらずというセレクト系ショップの別注だからこそ、こういったアレンジも含まれたのでしょう。
しかし、理由はどうであれ、これこそ僕が求める条件を全てクリアできるジーンズでした。
それに、そもそもフルカウントのジーンズというのはみなさんもご存知のとおり、
穿き心地にこだわったジンバブエコットン100%のデニムを売りにしてるジーンズです。
これは実際にフルカウントのジーンズを穿きこんだ事のある方なら十分その素晴らしさを理解されてるでしょう。
でも、それ故に他ブランドのような激しい表情の色落ちのものを比較的見掛けないのも事実。
今回のテーマである「洗わずに穿き込んだら色落ちはどうなる?」というチャレンジは、
糊付きの生のまま穿き込むということになるわけですから、
このフルカウントの最大の売りとも言える「穿き心地」という部分に逆らう事になるのかもしれません。
でも、逆に言えばこの激しい表情の色落ちになり難い特色だからこそ、
このレポートにより意義を持たせることができると思ってます。

というわけで、見事条件をクリアするこの時しらず別注のフルカウントを見つけたわけですが、
唯一気になる点がありました。それは別注で変更された生地についてです。
もちろん防縮加工が施されてるのは知ってましたし、それこそが今回の重要な部分ではあるのですが、
そもそもこの生地はどういうものなのかということです。
あのフルカウントが作ってるわけですから半端なものではないでしょうが、
一応、購入前に知っておきたい部分でした。
そこで、購入前に定番の生地とどのように違うのかフルカウントに直接問い合わせたところ、
これ用の特別な生地ってわけではなく、
単純に定番の生地に防縮加工を施したものと考えて良いとのことでした。
その際の返答は凄く丁寧で好感を持てたということも付け加えておきます。
ただ、購入後実際に手にして分かったことなのですが、
防縮加工のためなのかレプリカジーンズに慣れていないユーザーのためなのか定かではありませんが、
生地が定番のノンウォッシュものと比べると若干柔らかくなってました。
それと生地の触り心地が定番のものと比べるとフラットというかツルっとした感触でした。
このレポートの本質はバリバリのジーンズを洗わずに穿き込むということなので、
この部分だけは唯一残念な部分でしょうか。まぁ、これは仕方がないので諦めましょう。
バリッバリではないですが、糊はあるので直線的ではありますので。
正真正銘バリッバリのジーンズはまた次回があればってことで(近いうちやるかも)



ディテールは前述したとおり、フルカウントが定番でリリースしてる1108とほぼ変わりありません。
見た目ですぐ分かる違いは革パッチですかね。
ご覧のとおり、ロットナンバーは記載されておらず、中央に時しらずのロゴがスタンプされてます。
それ以外ではシルエットや生地を除けば1108と違いはほぼないと思われます。

フルカウントには珍しく、フラッシャーとギャランティーチケットが付属してました。
でもこれって専用に作られた新しいものってわけではなさそうです。
以前から何度か限定モデルに付属されてたものだと思います。
その証拠に、ギャランティーチケットの方に「COPYRIGHT 2002.BY FULL COUT & CO.」の印刷がありますので、
言い方は悪いですが、それ以降の限定モデルで使いまわしされているものでしょう。
でも、なんだかんだ言ってもあると嬉しい事に変わりはありません(笑)

左に写ってるのは、これまた付属されてた麻袋です(折り畳んだ状態)
左下方にでっかく「時しらず」とプリントされてます。
これって僕が思うに、以前フルカウントが限定で発売した大戦モデル、
SS01XXに付属してた麻袋ではないでしょうか?
その麻袋には「FOR THE DURATION」とプリントされてましたが、
それを「時しらず」に変えてプリントしたものではないかと。
でも、なんか時しらずのロゴの雰囲気と麻袋の質感が妙にマッチしてるんですよね。
正直、保管用途以外に使い道はなさそうですが、これまたあると嬉しい付属品ですよね。


FULL COUNT(フルカウント)×時しらず│T1108:色落ちレポート第1回|の〆

古くはあのキムタクがまだベストジーニストを受賞していた時代(殿堂入りする以前)、
口頭だったか雑誌のインタビューだったかで「ジーンズは洗わない」と発言したことから
ジーンズを洗わない若者が増えたとか言われてますが、
それをまさかこの歳になって自ら体現することになるとは思いもしませんでした(笑)
でもそのキムタクの発言って、新品のジーンズを洗わないで穿き込むって意味ではなく、
思うにビンテージのXXなんかのすでに完成した色落ちのものを
洗濯することによって表情を変えたくないって意味で言ったのではないでしょうか?
僕はその発言を直接見たり聞いたりしたわけではないのではっきりとは言えませんが。
後者なら僕も素直に納得できるんですけどね。

なにはともあれ、面白いレポートができればと考えておりますので楽しみにしてて下さい。
09.1/8



デニムギャラリー内で紹介しているフルカウント/FULL COUNT
D501XX 0105 1101 110-15
15周年記念
ジーンズ
1108 1108
(投稿)
1310 1474 B1723 6209 デニムトートバッグ
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